明日はジュニアが新橋工事で運休ですね。
結納じゅんびですねわかります。


とかぼんやり考えてて、あーホーム広くするってことは常磐がくるスペースを確保するってことでそれってばじょばんの為にダブルベッド買うってことかーとか。


御本家のさっきの投下とか。


なんかいろいろもだってしたのでとりま短文書いてきた。
つづきからどうぞ。

「いて!!」

 背中に鈍い衝撃が走ったと思ったら、続けざまにぐん、と下に引っ張られる感覚を覚え、最後に肩から肩甲骨にかけてを硬いフローリングの床に強かに打ちつけた。いてて、と肩を擦りながら上半身を起こす。眠っていた為受け身を取る余裕も無かったが、どうやらさほどひどくは無さそうだ。
 ベッドから落下した、と理解するのに対して時間はかからなかった。そもそもがもう何度も味わっていることである。
 体の具合を確認してからジュニアは元凶を睨みつけた。ジュニアのベッドの上ですよすよと眠る常磐線。染め上げられた紫頭は朝日が煌めきほんのり桃色がかって見える。大口を開けた口からは涎の筋が見えた。布団は既にジュニアとは逆側に落下しており、ワイシャツの裾からにょきりと伸びた細い脚が惜しげも無く晒されている。その太腿には赤い痕がちらほらと点在しており、昨晩の行為を物語っている。
 布団やジュニアの惨状を見ればわかるように常磐の寝相は悪い。隣で寝ていたら殴られ、蹴りつけられ、など日常茶飯事である。ベッドから蹴落とされたことも一度や二度では無い。いくら愛しい恋人とは言え文句のひとつでもつけたいところだ。
 時計を見るとまだ５時を回ったところ。どちらも休みであるので起きるにはまだ早い。泊まり勤務のときは満足に寝られないなど仕事柄睡眠の重要さは身に染みているので、この時間に起こすのも気が引けて、けれどすっかり覚醒してしまった頭ではもうひと眠り、という気分にもならずジュニアは常磐に掛け布団をかけ直し、部屋の隅に置いてある事務椅子に腰を下ろした。
 自分のワイシャツは常磐が身に纏っているため上半身は裸状態であるがさすがにこの季節にその格好は布団の中でもなければまだ肌寒い。
 こう何度も蹴落とされていては溜まらない。睡眠もままならないし体調でも崩したらシャレにならない。

「ダブルベッドでも買うかなぁ…」

 ８畳の部屋にダブルベッドは大き過ぎる気もするがジュニアは部屋の中に物が多い方では無い。東と東海と西で三つ専用の部屋を持っている故に荷物が分散していることもある。兄関係のものは兄のいない西に殆どが置いてあるので余計にだ。ダブルベッドを置くくらいは問題ないであろう。
 常磐は小柄なほうとはいってもシングルベッドで大の男二人が寝るのは元々厳しいものがあるのだ。この関係を良好に保つ為にも少し大きな買い物をしてみるのもいいかもしれない。
 しかし。

「けどなぁ…」

 二の足を踏む理由は、あまり口にしたくなかった。ふう、とひとつ息をついて常磐の寝顔を眺める。先ほどまでの開放的な寝相が嘘のように今度はシーツをつかんできゅっと縮こまっている。しかし表情はにやにやと何やら楽しそうなままだ。何か悪戯でもしかけている夢でも見ているのだろうか。

「ったく…気楽そうに眠りやがって…」

 立ちあがりながら零れ出たのは文句だったが自分の口角がうっすら上がっていることは気付いていた。そっと足音を立てずに歩を進め、常磐の頬に手を添える。ん、と小さく唸り声をあげただけでまたすぐ元の寝息に戻る常磐の瞼の裏に広がっている景色に、自分がいたらいいのにと考えつつジュニアは常磐を半ば無理矢理ベッドの端に寄せ、空いたスペースに体を潜り込ませた。








ぴったりくっつける口実を無くすのは惜しいなあと。