ただ何が嫌って唐突にクリスマスにケンタいきたくなってもクリスマスは予約制とかになってて通常営業してなかったりするところです。
ばかやろう。
私はクリスマス関係なく鶏肉が食べたいだけなのに。
もういっそ我孫子の唐揚げ買って帰りたい気分にかられている23日夜ですねこんばんは。
というわけでジュニ磐短文投下。
書いているうちに色々見失ってきた。
ごめんなさい、と先に謝っておきます←
ちなみにジュニ磐です。
誰がなんと言おうとジュニ磐です。
あと微エロかもしれないのでちょっとだけご注意を。
よろしい方は続きからー。
今年のクリスマスは三連休だ。
三連休。
ともなれば人の出足は普段の週末に比べて増える。年末年始の休みを目前にしながらも近場に旅行、と考える者も多い。そして人が移動すればその分こちらの仕事は増える。
そんな中でその移動に関わるオレ達が休みを取るわけにもいかず、24日は朝から晩までがっつりと仕事に追われていた。
だが別に普段から世の中の休みと逆行している身。
今更どう思うということも無い。
やたらと多いカップル達にはあんまり車内ではしたないことをしてくれるなよ、と思うくらいである。この前なんか車内を巡回していたらディープなのをかましていた奴等がいたが最近の若い奴等は慎みという言葉を知らないのだろうか。いやそれは40代くらいの男女だったから一般的には若いと言わないのか。何にしても他人の目がある場所ではそういった行為をするべきではないだろう。
閑話休題。
勿論一緒に過ごせることが羨ましくないわけでは無いが、クリスマスだからと言ってロマンチックなことなど求めていないのがオレの恋人である。
どうせ今日会ったところでいつも通りに宿舎の部屋の炬燵でぐだぐだ酒を飲んで、いつも通りに些細なことで言い合いをして、いつも通りに喧嘩していることさえ馬鹿らしくなって仲直りをして、そうやって過ごすだけだろう。それならいつ会っても同じことだ。それにこの休みが明けた26日に会う約束だってしている。それで十分じゃないか。
……自分に言い聞かせているワケじゃない、決して。
そんなことを考えながら宿舎までの道程を重い足取りで進む。寒波が来ているらしく夜の空気はひんやりを通り越して、びしりと鋭く凍りついているようだった。
手袋をしてくるんだった。指先に痺れたような痛みを感じる寒さ。空を見上げるとちりちりと星が光っている。都会でも冬の空気の中では意外とよく星が見える。
(兄さんはケーキくらい食べたかな)
上官達は何だかんだ季節のイベントは欠かさない。まぁそれはおそらく秋田上官の存在があるからだが。季節のイベントは大抵食べ物が絡んでくるのである。正月は餅にお節、節分の豆に雛祭りのちらしずし、春分はおはぎだし子供の日は柏餅…といった具合に。七面鳥とケーキなんてご馳走、あの人が逃す筈がない。
それを考えると上官達って割と仲良いよな…在来で皆で集まってパーティをやろうなんて言い出す奴いるのだろうか。しいてあげれば埼京あたりがそういうの好きそうだけれどどうせ宇都宮や京浜東北に一蹴されるだけだろう。
ドライな関係ではあるが、オレはそれがいけないとは思わない。仕事に支障が出るのは問題であるが、そうじゃないなら敢えて慣れ合う必要も無いと思っている。
それに、イベント毎に集まっていたら、二人で抜けるとかできないだろう。ただでさえ会えない時も多いのに、これ以上二人の時間を減らされても困る。繋ぎ止めておくのだって、必死なのに。
といっても、現在、二人の時間なんて無いのだが。
はぁ、と溜息を吐くと目の前の空気が白く染まった。
(アイツは…今頃何してっかな…)
お互いの業務をすべて把握しているわけではないので、アイツが今日何処にいるのかすら知らない。お祭り事がすきな奴だから案外水戸支社の連中と飲んでぱーっとやっているのだろうか。仙台支社は…なんか嫌だ。くだらない嫉妬。
ああ馬鹿らしい。アイツが楽しく過ごせてるんならいいじゃないか。それに、もう寝ている可能性だってある。そうだ。アイツだって明日も仕事だとは言っていたんだから。
オレも早く部屋に戻って熱いシャワーを浴びて寝てしまおう。明日も朝から仕事だ。くだらないことを考えて寝不足で業務に臨むなど以ての外だ。明日の仕事も問題なくすっきり終わらせたら、会えるんだから。
寂しいわけが、ない。
オレは頭にかかる靄を振り払って帰路を急いだ。部屋に辿りつきシャワーを浴びて、布団に潜り込むと、余程疲れていたらしい、直ぐに泥のような眠りにずぶずぶと落ちていった。
ずしり、
と。
体の上に重みを感じてオレは意識を戻した。
なんだろう、疲れが取れていないのだろうか、重い。特に腰の辺りだ。重いだけじゃない。なんだかじんわりと温度を感じる。暖房は切って寝た筈だし、それにそんな空気の暖かさではなくて、もっとこう、何か動物的な暖かさだ。
(何だ…)
目を開こうとするがカーテンから差しこむ日差しが眩しくて開けない。上半身を起こそうと試みるが、腰に感じる重みの所為なのか否か、うまく力が入らなかった。
何なんだこれは。まさか金縛り?
そういえば金縛りにあったとき恐る恐る目を開けると服を真っ赤な血に染めた女が上に乗っていた、とかこの前話していたのは誰だったか…その時はそんな非科学的なことがあるわけがないと一蹴したが、まさか。
いやいやいや何も金縛りと決まったわけではないし。それにオレは幽霊なんてもの信じてない。ただ、これは疲れているだけだ。
そうに決まっている。
大体日が差しているということはもう朝だ。幽霊は夜出るものと相場が決まってるだろ。
怯えてる?
まさか。
信じていないものに怯えなくてはいけない理屈がわからない。
瞼の裏がじわじわと赤く染まり、明るさに慣れてきたことを確認すると、オレは思い切って目を開いた。
そこには、赤い人影があった。
赤い。
人影だ。
アイツの言っていたことは本当………
なわけは勿論無い。
「………おい常磐」
「あ、起きちまった。つまんねー」
オレの上から至極残念そうな声が降ってくる。聞きなれたその声に、オレはいつものように盛大な溜息を吐いた。
ああ確かに服を真っ赤に染めた奴が乗っていた。けれどそれは血を流した女でもなんでもなく、サンタ服に身を包んだ常磐だった。
そう、サンタ服だ。それも女物の。
襟と袖と裾に白いファーの付いたミニスカートの真赤なワンピースに頭の上にはサンタ帽。誰がどう見ても女性物のサンタ衣装。常磐は肩幅もそんなに無いから女性物のLサイズならば大抵着こなせる。ミニスカートから伸びた筋肉と脂肪が適度に付いた脚を開きオレの腰の上に跨っている。布の薄い寝巻き越しに、常磐の生足の体温をじわりじわりと感じた。
ええと、朝からコレは…何の拷問だ?
「おはよージュニア、めりくりー」
そういって常磐はにたりと笑って見せた。
嫌な予感しかしない。普通なら朝恋人が一番最初にあいさつをしてくれるなんて、甘いシチュエーションのはずなのに。
「何してるんだお前は…」
呆れ半分でそう問いかけると常磐は自分の上半身をぐい、とこちらに倒してきた。腰が猫の様にしなって、弧を描く。
「えー、見て分かんねぇ?恋人にクリスマスプレゼントでも届けようかなって思ってー」
甘い声を出しながら常磐がオレの頭の脇に両手をついた。ぎし、とベッドが耳元で小さく音を立てる。
「目の保養だろ?」
お互いの息がぶつかるかぶつからないかくらいの距離まで顔を寄せ、常磐が吐息混じりに囁いた。
そう、似合うから、困るんだ。くるりと大きい目も、丸く手の平に馴染む後頭部も、細い腰も、引きしまってはいるくせにほんのりと柔かさを残した太股も、コイツの要素は何もかもこういう格好が似合う。
「馬鹿なこと言ってるんじゃない。さっさと降りろ」
本心を隠しながらも悪ふざけを咎めると、常磐はその口元の笑みをより一層深くした。比例して目もすぅっと三日月のように細まる。本当に楽しいものを見つけた時の笑みだ。
「んなこと言って嬉しいくせにー。ジュニア朝勃ちしてんぜ?」
「…ッ」
気付かれ、た。
いやこの状況で気付かれない方が無理なのだが。大体恋人に上に乗られて至近距離まで詰め寄られ、平静を保てという方が難しい。
「えー、衣装だけじゃお気に召さないって言うならー、コレ鎮めてやろっか?」
常磐は少し首を傾けてそう言うと、オレの下半身に手を伸ばした。
「馬鹿…!やめろ!」
慌てて起きあがろうとするが、腰は先ほどから言っているように常磐が跨ってしっかり押さえこまれているし、肩に置かれた手からは押し付けるような圧力を感じてうまくいかない。常磐は見た目に反して力があるのだ。純粋な力比べなら負けないが、今は圧倒的に体勢が不利である。
「何言ってんだよ、このままじゃ辛いだろ?悪いようにはしねーって」
耳に直接唇を触れてそう言うと、常磐はそのまま耳の穴をべろりと舐め上げた。上顎辺りに心地よい痺れが走る。
何とか眉根を寄せて快感を誤魔化そうとしたオレの顔を見て、常磐は満足そうに笑み、下に伸ばした指先を弾くように動かした。背筋がびくんと跳ねそうになるのを必死で押さえつけるが、恐らく反応しているのはばれているだろう。
ああどうしよう、触りたい。さっきから少し視線を下げると白い太股が視界にちらちらと入ってくる。そこに指を這わせ、内側の肌の柔らかい部分にを弄りたい。スカートの裾から手を入れてやるのもいい。サンタ服を胸元まで捲りあげて、胸の突起を舌で転がすのもいい。キスしたい。繋がりたい。
いくら押えこまれているとは言っても、形勢を逆転できる自信はあった。
だが、問題がひとつあった。
今が何時かわからないことだ。
今日は三連休の最終日である。先にも言ったように朝から晩まで仕事なのだ。
恋人といちゃついていて遅刻しました、なんてそんなの許されるわけがないだろう。果たして体勢を逆転させて、コイツを押し倒している時間はあるのだろうか。
なんとか時間が分からないかと首を巡らすが枕元に置いている時計は常磐が邪魔をして見えない。携帯も起きあがらないと手の届かない位置にある。
カーテンから日が差しているから朝であるのは確かだ。目覚ましはまだ鳴っていない、昨日かけ忘れたということはあり得ない。疲れてはいたがセットした記憶はちゃんとある。常磐が止めた、という可能性さえ除けばまだ起床時間まで時間はあるということだ。ただしそれがあと何分なのかが問題なのだ。
体勢を変えなければ時計は見られない。
体勢を変える為に常磐に触れれば、我慢できないに決まっている。
どうしろっていうんだ。
「なあジュニア、きもちい?」
言いながら常磐が首筋に舌を這わせる。紫色の髪の隙間から見える頬が淡く鴇色に染まっている。密着した胸元からは、どく、どく、と常磐の鼓動が伝わってくる。
ああもう。
悩んでいても仕方が無い。どのみちこの体勢を崩さないと時間まで常磐にいいようにされるだけだ。それならば。
ごくり、と息を飲んでオレは常磐の頬にゆっくりと手を伸ばす。
「常ば…」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
「あ、時間だな!」
部屋中にけたたましくなるベルの音に常磐はひょい、とオレの上から飛び降りた。
オレは行き場のなくなった手を下ろすことも、お約束なまでのタイミングで鳴り響いた目覚ましを止めることもできずに、ただ呆然とサンタ帽を拾って被り直す常磐の姿を眺めていた。
「仕事に遅れちゃまずいもんなーオレ行くわ!」
「おい…常磐」
「じゃーなジュニア、遅刻すんなよ」
振りかえった常磐は満面の笑みだった。いつも以上に。それはそれは楽しそうな。心からの笑みだった。
コイツ…!絶対タイミング狙ってやがったな…!!
「常磐!」
がばりと身を起こすと常磐は笑いながら逃げるように部屋を出ていった。追いかけてとっ捕まえて説教してやらないと気が済まない。しかしいくら余裕を持って起きているとはいえ、そんな時間があるのかは微妙なところだった。
それより何より。
下半身がこんな状態ではこっちをなんとかする方を優先させなければならないだろう…
常磐に嬲られすっかり元気になってしまった自分のものを見て、オレは深々と溜息を吐いた。
一回抜こう…このままもやもやして出勤するわけにはいかない。注意力散漫で事故でも起こしたら事だ。
クリスマスの朝から何をやっているんだと思うが仕方ない。説教はいつだってできる。26日のデートプランは説教から。みっちり叱ってやる。
けれどアイツはどうせ懲りたりなんかしないんだろう。懲りずにまた、叱っているオレをどう考えてやろうかと算段するんだろう。全く誰がアイツをあんな性格にしたんだ。間違いなく兄貴分の影響はあると思う。気に入らない。
オレは未だにけたたましく鳴り響いている目覚ましを止め、もう一度、溜息を吐いた。
でも本当は、自分をからかいに来ることが少し嬉しいだなんて。
電車とかコスプレとかが好きなただのヲタクです。
基本マイナー思考でマイナー嗜好。
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