電車とかコスプレとか同人とかいろいろ。
Posted by 雨宮 雛子 - 2011.12.07,Wed
久しぶりにSSS。
以前風邪で寝込んだときに携帯でぽちぽちしてたものなんでぱねぇ短いです。
風邪引いてると風邪の話が書きたくなるよね!ってことで、
常磐は以前に書いたので今度はジュニアverです。
よろしければ続きからどうぞ。
以前風邪で寝込んだときに携帯でぽちぽちしてたものなんでぱねぇ短いです。
風邪引いてると風邪の話が書きたくなるよね!ってことで、
常磐は以前に書いたので今度はジュニアverです。
よろしければ続きからどうぞ。
情けない…
霞む目でぼんやりと天井を眺めながらひとりごちた。
体調不良を感じたのは朝目覚めたとき。ずしり、と重い肩と熱を持った瞼。少しばかり喉の奥に覚えたいがらっぽさ。ああ、風邪の初期症状だな。最近業務が立て込んでいてしっかりと睡眠をとれていなかったからそのせいだろう。
しかしながらこんな軽い症状で仕事を休むわけにはいかず、部屋に備え付けている救急箱からオレンジ色をした風邪薬を取り出して流し込んだ。これで大丈夫。そう舐めてかかったらこのザマである。
午後にはどうしようもないだるさに節々の痛み、酷い頭痛までしてきて熱が上がっている自覚もあった。眉間の辺りがぼんやりと熱いのに肩ががたがたと震える。それでも、とホーム上の整理をしていたのだが、余程酷い顔をしていたのだろう、通り掛かった京浜東北に強制帰宅を言い渡された。確かにあの場で倒れてホームから転落などしていたら大変なことになるから京浜東北の判断は正しい。
正しいのだが。
仕事を放り出したという罪悪感にどうしても目を閉じられないでいた。
体調管理は基本中の基本である。100年以上も生きてきてそれができないなんて。
とはいえ今できることは早くこの風邪を治すことである。長引けば長引くほど周りに迷惑がかかる。それは避けなければ。その為にはしっかりと睡眠をとることも必要だ。それは理解している。理解は、しているのだが。
根っからの真面目精神がこんなときばかりは少し恨めしくもある。
はぁ、と大きく溜息をつき東海道は半ば無理矢理に瞼を下ろした。
どのくらい眠っていただろう。まったく眠れる気はしていなかったのだが意識は落ちていたらしい。ひやり、と頬に感じる冷たさに薄く目を開く。ぼやりと揺らぐ視界でもしっかりと存在を主張する葡萄色。
(じょう、ばん…?)
名を呼びたかったが口の中はからからに渇いていて小さく息を漏らすのがやっとだった。
常磐の手の平は東海道の頬を摩るように動いている。火照った体に常磐の指先の冷たさがじわじわと染みて心地良い。痺れるような感覚を覚えるのはきっとこれが「常磐だから」なんだろう。誰かに看病してもらったことはあるが、触れられただけでこんな疼きを覚えることはなかった。
頬を撫でていた指先はやがて髪に移動し、一房、その手で掬うと、身を屈めて口づける動作が見えた。その常磐の口元はやんわりと笑んでいた。
労って、くれているのだろうか。
珍しいこともあるものだ。勿論こんな体調不良は早く治すべきだしあってはいけないことだけれど、でも。
こんな風にいつもだったら絶対にありえない思いを味わえたのはちょっと役得かもしれない。
ああ、でももう少し、触れていてほしい。その手の平で、指先で、痛む体を撫でてほしい。風邪をひいて弱っているのだろうか。そんなことを思いながら意識はまた闇に落ちた。
再び瞳を開くと窓からは明るい日差しが差し込んでいた。枕元の時計を確認すると午前7時。昨日飲んだ薬が効いたのか体は比較的軽い。この分なら内勤であれば問題なさそうである。体を起こして伸びをするとぎしぎしと体が軋んだ。けれど昨日のような痛みはないからきっと大丈夫。そう言い聞かせてベッドを降りる。
昨日のあれは夢だったのだろうか、現だったのだろうか。熱でぼんやりとしていたから幻だったと言われても否定しきれない。あんなに優しい笑みをした常磐なんてそうそうお目にかかれるものではないから、やはり幻な可能性が高いだろう。あんな夢を見るなんて、オレも相当に弱ってたのかな。まぁ風邪だったししかたないか。それにきっと、たとえ夢だとしてもあの笑顔を見られたのなら元気にならざるを得ない。
そんな風に思いながら寝巻きを脱ぎ捨て、ワイシャツに袖を通す。一瞬ぶるりと体が震えたが、室温で冷え切ったワイシャツにぞくりとしただけだ。そう思うことにする。
それに気付いたのは身支度を整えようと洗面台に立った時である。鏡に映った自分の顔。若干むくんでいるがそんなことはどうでもいい。
それは問題じゃない。
問題は、だ。
自分の両頬に赤いマジックでまるでどこぞのギャグ漫画に出てきそうなおぼっちゃんの様に、花まるが描かれていたことだ。
ふっ、と脳裏に昨日の常磐の笑みが浮かぶ。こういうことか。あの笑みは、幻なんかではなく、そして勿論恋人を慈しんで、とかそんな可愛いものでもなく、つまりは現実で、そしてこういうことなのか。しかもこれは油性だ間違いなく油性だアイツがすぐ落ちるようなペンで書くなんてそんな手加減するはずがない。
「常磐…っ!!!」
東海道は部屋の扉を壊れんばかりの勢いで開けて、いつもだったら走るな、と誰かに注意をする廊下を全力疾走した。
「もうすこしくらい休めばいいのにねー」
霞む目でぼんやりと天井を眺めながらひとりごちた。
体調不良を感じたのは朝目覚めたとき。ずしり、と重い肩と熱を持った瞼。少しばかり喉の奥に覚えたいがらっぽさ。ああ、風邪の初期症状だな。最近業務が立て込んでいてしっかりと睡眠をとれていなかったからそのせいだろう。
しかしながらこんな軽い症状で仕事を休むわけにはいかず、部屋に備え付けている救急箱からオレンジ色をした風邪薬を取り出して流し込んだ。これで大丈夫。そう舐めてかかったらこのザマである。
午後にはどうしようもないだるさに節々の痛み、酷い頭痛までしてきて熱が上がっている自覚もあった。眉間の辺りがぼんやりと熱いのに肩ががたがたと震える。それでも、とホーム上の整理をしていたのだが、余程酷い顔をしていたのだろう、通り掛かった京浜東北に強制帰宅を言い渡された。確かにあの場で倒れてホームから転落などしていたら大変なことになるから京浜東北の判断は正しい。
正しいのだが。
仕事を放り出したという罪悪感にどうしても目を閉じられないでいた。
体調管理は基本中の基本である。100年以上も生きてきてそれができないなんて。
とはいえ今できることは早くこの風邪を治すことである。長引けば長引くほど周りに迷惑がかかる。それは避けなければ。その為にはしっかりと睡眠をとることも必要だ。それは理解している。理解は、しているのだが。
根っからの真面目精神がこんなときばかりは少し恨めしくもある。
はぁ、と大きく溜息をつき東海道は半ば無理矢理に瞼を下ろした。
どのくらい眠っていただろう。まったく眠れる気はしていなかったのだが意識は落ちていたらしい。ひやり、と頬に感じる冷たさに薄く目を開く。ぼやりと揺らぐ視界でもしっかりと存在を主張する葡萄色。
(じょう、ばん…?)
名を呼びたかったが口の中はからからに渇いていて小さく息を漏らすのがやっとだった。
常磐の手の平は東海道の頬を摩るように動いている。火照った体に常磐の指先の冷たさがじわじわと染みて心地良い。痺れるような感覚を覚えるのはきっとこれが「常磐だから」なんだろう。誰かに看病してもらったことはあるが、触れられただけでこんな疼きを覚えることはなかった。
頬を撫でていた指先はやがて髪に移動し、一房、その手で掬うと、身を屈めて口づける動作が見えた。その常磐の口元はやんわりと笑んでいた。
労って、くれているのだろうか。
珍しいこともあるものだ。勿論こんな体調不良は早く治すべきだしあってはいけないことだけれど、でも。
こんな風にいつもだったら絶対にありえない思いを味わえたのはちょっと役得かもしれない。
ああ、でももう少し、触れていてほしい。その手の平で、指先で、痛む体を撫でてほしい。風邪をひいて弱っているのだろうか。そんなことを思いながら意識はまた闇に落ちた。
再び瞳を開くと窓からは明るい日差しが差し込んでいた。枕元の時計を確認すると午前7時。昨日飲んだ薬が効いたのか体は比較的軽い。この分なら内勤であれば問題なさそうである。体を起こして伸びをするとぎしぎしと体が軋んだ。けれど昨日のような痛みはないからきっと大丈夫。そう言い聞かせてベッドを降りる。
昨日のあれは夢だったのだろうか、現だったのだろうか。熱でぼんやりとしていたから幻だったと言われても否定しきれない。あんなに優しい笑みをした常磐なんてそうそうお目にかかれるものではないから、やはり幻な可能性が高いだろう。あんな夢を見るなんて、オレも相当に弱ってたのかな。まぁ風邪だったししかたないか。それにきっと、たとえ夢だとしてもあの笑顔を見られたのなら元気にならざるを得ない。
そんな風に思いながら寝巻きを脱ぎ捨て、ワイシャツに袖を通す。一瞬ぶるりと体が震えたが、室温で冷え切ったワイシャツにぞくりとしただけだ。そう思うことにする。
それに気付いたのは身支度を整えようと洗面台に立った時である。鏡に映った自分の顔。若干むくんでいるがそんなことはどうでもいい。
それは問題じゃない。
問題は、だ。
自分の両頬に赤いマジックでまるでどこぞのギャグ漫画に出てきそうなおぼっちゃんの様に、花まるが描かれていたことだ。
ふっ、と脳裏に昨日の常磐の笑みが浮かぶ。こういうことか。あの笑みは、幻なんかではなく、そして勿論恋人を慈しんで、とかそんな可愛いものでもなく、つまりは現実で、そしてこういうことなのか。しかもこれは油性だ間違いなく油性だアイツがすぐ落ちるようなペンで書くなんてそんな手加減するはずがない。
「常磐…っ!!!」
東海道は部屋の扉を壊れんばかりの勢いで開けて、いつもだったら走るな、と誰かに注意をする廊下を全力疾走した。
「もうすこしくらい休めばいいのにねー」
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プロフィール
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雨宮 雛子
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女性
自己紹介:
文字書きです。たまに絵も描きます。
電車とかコスプレとかが好きなただのヲタクです。
基本マイナー思考でマイナー嗜好。
好きなものには全力です。
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