電車とかコスプレとか同人とかいろいろ。
Posted by 雨宮 雛子 - 2012.01.16,Mon
常磐123歳おめでとーーーう!
ちょっと早いですが当日日記あげられないので16日日付でもうあげちゃいますぜ…
まだまだ常磐にとっては大変な時が続きますが、彼が笑って走っていてくれたらしあわせです。

とゆわけで続きからじょばん誕SS…
当日の天気とか色々なものがわからないのでそのあたりはごめんなさい…
ちょっと早いですが当日日記あげられないので16日日付でもうあげちゃいますぜ…
まだまだ常磐にとっては大変な時が続きますが、彼が笑って走っていてくれたらしあわせです。
とゆわけで続きからじょばん誕SS…
当日の天気とか色々なものがわからないのでそのあたりはごめんなさい…
頂点にあった太陽は段々と傾き始め、まだ日差しが残っているとはいえ勝田の空気はびしりと刺すように冷たい。上野では上着無しでも平気だったのに。コートを事務室に置いてきたことを悔やみながらオレは濃紺の制服の上から腕を擦った。
一端室内に戻って上着を取ってこようか。悩んだが時計を見ると14時55分。間もなくE657が勝田に到着する時間である。取りに行っている間にE657が来てしまったら、今なんの為にここで待っているのかわからない。仙台よりは寒くないんだしと諦めて、応急処置として両の手を脇の下に突っ込んだ。末端が外気に触れないだけましであろう。
今日はこの後これから入庫するE657K5編成の点検をし、そのまま勝田に泊まり込みである。東京には、帰れない。
一緒には、いられない。
(まー仕方ねーよなー)
向こうも横浜支社泊まりだと言っていたしどうせ東京に戻ったって会えるわけじゃない。日勤の連中等でも誘ってパーっと飲みにでも行くかな。そのまま宿舎に帰る、というのも何だか味気ない。
今日は1月16日。
水戸鉄道として、この世に生まれた日だ。人間的に言うなれば誕生日、である。
とはいえもう何回目かも覚えていない誕生日だ。正直もうどうでもよかった。おねだりが通りやすい、という利点はあるものの、無茶を言ってそれを聞いてもらう事より相手を困らせるのが真の目的のオレにとって、すんなりと聞いてもらってもそれはそれで面白くない。あとは多少飲み過ぎても大目に見て貰えることくらいだろうか。
そんなどうでもいいものを何故今日は覚えているかと言えば、ジュニアがそういうものを祝いたがる性格だからだろう。ジュニアと今の様な関係になってからというもの会える時は毎年祝われてきた。今年は互いが泊まり勤務の為、断念したようではあるが。本当にいちいち面倒くさい男だ。100年以上も生きている自分達に、わざわざご丁寧に祝う意味がはたしてあるのだろうか。
(でもメールすら送ってこないのはちょっとムカつく)
胸ポケットに入れてある携帯に視線を落とす。今日コレが震えたのは業務上のメールと、あとは0時ちょうどに来た宇都宮からのメール、それから誕生を同じくする水戸線からの電話くらいのものである。
何時もならアイツも日付が変わった直後にメールを送ってきかねないのに。誰よりも、真っ先に。しかしそれを遮るかの様に宇都宮からメールが来るんだけど。勿論誕生日を祝うメールなんかではなく、至極どうでもいいメールだった。ラビットかまた高崎に喰らいついた、とか写メ付きで。ほんとどうでもいい。
まったくアイツ等の仲違いにオレの誕生日まで巻き込まないでいただきたい。しかしそんな宇都宮と接戦を繰り広げているはずのジュニアから、今日はまだメールも電話も来ていない。宇都宮の一人勝ち。おいそれでいいのかよ。
まさか忘れているワケじゃねーだろうな?
(ジュニアが?あのジュニアが?)
昨日今日のシフトだって互いに確認したし、電話はともかくメールであれば、仕事中だと気を使うこともない。それに今日は今のところ全線平常運行で、休憩が取れなかった、ということも無い筈だ。それなのに、何故。
もやり、と浮かんだ蟠りは、途端に脳内で形になった。去年の秋、東海道上官の誕生日のことに思いを巡らす。ジュニアは1カ月以上も前から大きな包みを何個も用意していたのである。クローゼットに仕舞っているところを目撃し、思わずどん引きしたのは仕方ないと思う。「なんだよそれ…」と喉を振り絞って聞いてみたら随分を嬉しそうな顔で「これか?知りたいか?」と聞き返してきたのを覚えている。勿論丁重にお断りをしたが。中身が何かなんて知りたくも無い。
(兄貴の誕生日をあんなにうきうき祝っておいて、まさか恋人の誕生日を忘れてるとか、ねーよな?)
あんな風に祝われたいとはちっとも思わないけれど、一言も無いなんてそれはそれで腹が立つ。あーオレいつからこんな面倒くさい奴になったんだっけ。ジュニアが移ってきたのかもしれない。何それきもい。
イライラが顔に出ていたのであろう。一緒に待っていた作業員が「どうかしましたか?」と顔を覗き込んでくる。オレは数度瞬きをして、ふるふると小さく頭を振る。
「ん、なんでもなーい」
表面に張り付けた笑顔で返して自分の気持ちごと誤魔化した。こんなのはオレらしくない。とにかくメールのひとつも来なかったら後日どんな無理難題をふっかけてやろうか。めいっぱい傷ついたフリをして、公衆の面前で泣き崩れるのも面白いかもしれない。オレだって去年アイツの誕生日祝ってやったんだから何されても文句は言えねーよな?
そんなことを考えながら空を仰ぎ、はっと浅く息を吐いた。白く染まった空気はすぐに四散して、空の中に溶け込んだ。
「あ、来ましたよ」
作業員の声に遠くに行っていた意識を戻して水戸の方向に目線をやると、遠くの方にゆるりゆるりと進む牽引車両の姿が見えた。その後ろに連結されたE657。顔の部分は青い保護用のビニールでぐるぐると厳重に巻かれている。651を思わせる白梅の色に藤色のスカート、ニュースサイトで猫目と称されたキッと吊りあがったライト。最初こそ不思議な感じがしたが流石に第五編成ともなるともう見慣れた。
E657は初めて訪れた地の大地の感触を確かめるかのように慎重に慎重に車輪を回し、きゅいい、と音を立てながらオレ達の立つ簡易ホームに停車した。
ここまで運転をしてきた貨物の運転士に敬礼をし、「異常、ありません」と形式的な引き継ぎを受けて、オレは10号車の乗務員室の鍵を開けて中に乗り込む。乗車していた乗務員達と軽い挨拶をしながら車内を進む。
まだほんのりを塗装の香りを残し、全てのカーテンが閉められた車内は何だか張りつめた緊張感を感じる。何と言うのだろう。まだ、人に慣れていないような空気感。まだ作業員しか乗せていないのだから当然といえば当然なのだが。それに実際に運行に入ったらそんなもの直ぐに消えて馴染んでしまうのだろう。
簡易的な点検をしながらゆっくりと歩き、1号車の運転室の前まで辿りついて、オレは今迄歩いてきた車内を振り返った。
まだ傷一つないE657。どうせ直ぐに汚れてしまうんだろうけど。現にトップナンバーのK1編成なんかはもう虫がびっしりと張り付いている。乗客を乗せるようになれば、靴で汚れ、傷がつき、誰かが何かを零し、真新しさなんてどんどんなくなっていくんだろう。
けれどそれは、勲章だ。
そのひとつひとつがすべて、走っていくということ。
お前は西の方から三日間かけて随分とゆっくり走ってきたんだろうけれど、直ぐに俊足と謳われる常磐線のスピードを、風景を、見せてやるよ。運行開始のその日には、きっと偕楽園の梅が満開だ。それまで存分に練習を積むと良い。車体に入ったラインと同じ色をした梅が咲き誇る中を胸を張って駆け抜けられるようにオレがみっちりしごいてやっからさ。
「おかえり、E657」
これからここが、お前の家だ。
にっと笑って伸びをして、そのままもと来た道を戻ろうとしたオレの視界の端に、何かが映った。ガラスの向こうの運転室。黒塗りの計器の上に、明らかにこの場にそぐわない不自然なオレンジ色が見える。いや、“不自然”というのは少し語弊があるかもしれない。あれは自然物の色だ。
(何だ…?)
オレはラッチで鍵を開けて、そろりと運転室の中に入る。運転台の、計器の真ん中。そこに置かれていたのは、小さなみかんだった。片手の平で包めるほどの大きさのみかんは、よく熟れて全体が綺麗なオレンジ色に染まっている。うまいことブレーキのレバーに引っ掛かって、揺れる車内でも転がらずに済んでいたようである。
「しかし何でみかん…」
ひょい、と手に取ってみると、その下に敷いてあったのだろうか、付箋程のサイズの薄緑色をした紙がはらりと落ちた。何かの資料に挟んであったものが零れ落ちたのだろうか。それにしてもなんでみかんの下敷きに…疑問に思いながら床に座り込むようにしてその紙を拾い上げると、小さな文字で何か書いてあった。薄暗い車内で、目を凝らしてその文字を見つめる。
そこには、ただ一言、こうあった。
『おめでとう、プレゼントは明日』
くっ、と思わず息を飲んだ。
名前も書いていないそのメッセージの差出人も言葉の意味するところも瞬時に理解する。
理解したく、なかった。
「うっ…わー………寒……」
寒い。本当に寒い。この車両が暖房が入ってないからとかそんなこと抜きにしてくそ寒い。どんだけロマンチストなんだよあいつは。
みかんは自分を表わしたつもりなのだろう。茶畑とみかんの色の、湘南色を。
メッセージは、読み取れる通り。
昨日の内に仕込んでおいたんだろうか。横浜泊まりと言っていたアイツならいくらでも時間があったはずだ。
だけどオレが一番に此処を覗かなかったらどうするつもりだったんだよ。他の誰かにみつけられでもしたら恥ずかしいにも程があるっての。アイツのことだから今頃、オレがちゃんと発見したかどうかそわそわしているだろうか。
ああ、今夜あたりに「見たか?」と電話かメールがあるかもしれないな。
そうだシラを切ってやろう。「何の事?」と首を傾げたら「今すぐ見てこい」と慌てるだろうか。そんなことを言われても「寒いからやだー」とか「えーめんどくさーい」と返してやるけど。そうしたらこっそり回収しにきたりとか、しねーかな?ほんとアイツはからかい甲斐がある。
うん、楽しみが出来た。明日のプレゼントが何をくれる気かは知らないけれど、でもそれよりも今こうしてアイツをどうやってからかうかを考えていられることが、なにより楽しい。オレにとっての最高のプレゼントだよ。
礼ぐらいはちゃんと言ってやるか。
ありがとう。ジュニア。
E657が16日に来るなんて誕生日プレゼントみたいだね、って思ったんだ。
実は結構嬉しい常磐さん。
一端室内に戻って上着を取ってこようか。悩んだが時計を見ると14時55分。間もなくE657が勝田に到着する時間である。取りに行っている間にE657が来てしまったら、今なんの為にここで待っているのかわからない。仙台よりは寒くないんだしと諦めて、応急処置として両の手を脇の下に突っ込んだ。末端が外気に触れないだけましであろう。
今日はこの後これから入庫するE657K5編成の点検をし、そのまま勝田に泊まり込みである。東京には、帰れない。
一緒には、いられない。
(まー仕方ねーよなー)
向こうも横浜支社泊まりだと言っていたしどうせ東京に戻ったって会えるわけじゃない。日勤の連中等でも誘ってパーっと飲みにでも行くかな。そのまま宿舎に帰る、というのも何だか味気ない。
今日は1月16日。
水戸鉄道として、この世に生まれた日だ。人間的に言うなれば誕生日、である。
とはいえもう何回目かも覚えていない誕生日だ。正直もうどうでもよかった。おねだりが通りやすい、という利点はあるものの、無茶を言ってそれを聞いてもらう事より相手を困らせるのが真の目的のオレにとって、すんなりと聞いてもらってもそれはそれで面白くない。あとは多少飲み過ぎても大目に見て貰えることくらいだろうか。
そんなどうでもいいものを何故今日は覚えているかと言えば、ジュニアがそういうものを祝いたがる性格だからだろう。ジュニアと今の様な関係になってからというもの会える時は毎年祝われてきた。今年は互いが泊まり勤務の為、断念したようではあるが。本当にいちいち面倒くさい男だ。100年以上も生きている自分達に、わざわざご丁寧に祝う意味がはたしてあるのだろうか。
(でもメールすら送ってこないのはちょっとムカつく)
胸ポケットに入れてある携帯に視線を落とす。今日コレが震えたのは業務上のメールと、あとは0時ちょうどに来た宇都宮からのメール、それから誕生を同じくする水戸線からの電話くらいのものである。
何時もならアイツも日付が変わった直後にメールを送ってきかねないのに。誰よりも、真っ先に。しかしそれを遮るかの様に宇都宮からメールが来るんだけど。勿論誕生日を祝うメールなんかではなく、至極どうでもいいメールだった。ラビットかまた高崎に喰らいついた、とか写メ付きで。ほんとどうでもいい。
まったくアイツ等の仲違いにオレの誕生日まで巻き込まないでいただきたい。しかしそんな宇都宮と接戦を繰り広げているはずのジュニアから、今日はまだメールも電話も来ていない。宇都宮の一人勝ち。おいそれでいいのかよ。
まさか忘れているワケじゃねーだろうな?
(ジュニアが?あのジュニアが?)
昨日今日のシフトだって互いに確認したし、電話はともかくメールであれば、仕事中だと気を使うこともない。それに今日は今のところ全線平常運行で、休憩が取れなかった、ということも無い筈だ。それなのに、何故。
もやり、と浮かんだ蟠りは、途端に脳内で形になった。去年の秋、東海道上官の誕生日のことに思いを巡らす。ジュニアは1カ月以上も前から大きな包みを何個も用意していたのである。クローゼットに仕舞っているところを目撃し、思わずどん引きしたのは仕方ないと思う。「なんだよそれ…」と喉を振り絞って聞いてみたら随分を嬉しそうな顔で「これか?知りたいか?」と聞き返してきたのを覚えている。勿論丁重にお断りをしたが。中身が何かなんて知りたくも無い。
(兄貴の誕生日をあんなにうきうき祝っておいて、まさか恋人の誕生日を忘れてるとか、ねーよな?)
あんな風に祝われたいとはちっとも思わないけれど、一言も無いなんてそれはそれで腹が立つ。あーオレいつからこんな面倒くさい奴になったんだっけ。ジュニアが移ってきたのかもしれない。何それきもい。
イライラが顔に出ていたのであろう。一緒に待っていた作業員が「どうかしましたか?」と顔を覗き込んでくる。オレは数度瞬きをして、ふるふると小さく頭を振る。
「ん、なんでもなーい」
表面に張り付けた笑顔で返して自分の気持ちごと誤魔化した。こんなのはオレらしくない。とにかくメールのひとつも来なかったら後日どんな無理難題をふっかけてやろうか。めいっぱい傷ついたフリをして、公衆の面前で泣き崩れるのも面白いかもしれない。オレだって去年アイツの誕生日祝ってやったんだから何されても文句は言えねーよな?
そんなことを考えながら空を仰ぎ、はっと浅く息を吐いた。白く染まった空気はすぐに四散して、空の中に溶け込んだ。
「あ、来ましたよ」
作業員の声に遠くに行っていた意識を戻して水戸の方向に目線をやると、遠くの方にゆるりゆるりと進む牽引車両の姿が見えた。その後ろに連結されたE657。顔の部分は青い保護用のビニールでぐるぐると厳重に巻かれている。651を思わせる白梅の色に藤色のスカート、ニュースサイトで猫目と称されたキッと吊りあがったライト。最初こそ不思議な感じがしたが流石に第五編成ともなるともう見慣れた。
E657は初めて訪れた地の大地の感触を確かめるかのように慎重に慎重に車輪を回し、きゅいい、と音を立てながらオレ達の立つ簡易ホームに停車した。
ここまで運転をしてきた貨物の運転士に敬礼をし、「異常、ありません」と形式的な引き継ぎを受けて、オレは10号車の乗務員室の鍵を開けて中に乗り込む。乗車していた乗務員達と軽い挨拶をしながら車内を進む。
まだほんのりを塗装の香りを残し、全てのカーテンが閉められた車内は何だか張りつめた緊張感を感じる。何と言うのだろう。まだ、人に慣れていないような空気感。まだ作業員しか乗せていないのだから当然といえば当然なのだが。それに実際に運行に入ったらそんなもの直ぐに消えて馴染んでしまうのだろう。
簡易的な点検をしながらゆっくりと歩き、1号車の運転室の前まで辿りついて、オレは今迄歩いてきた車内を振り返った。
まだ傷一つないE657。どうせ直ぐに汚れてしまうんだろうけど。現にトップナンバーのK1編成なんかはもう虫がびっしりと張り付いている。乗客を乗せるようになれば、靴で汚れ、傷がつき、誰かが何かを零し、真新しさなんてどんどんなくなっていくんだろう。
けれどそれは、勲章だ。
そのひとつひとつがすべて、走っていくということ。
お前は西の方から三日間かけて随分とゆっくり走ってきたんだろうけれど、直ぐに俊足と謳われる常磐線のスピードを、風景を、見せてやるよ。運行開始のその日には、きっと偕楽園の梅が満開だ。それまで存分に練習を積むと良い。車体に入ったラインと同じ色をした梅が咲き誇る中を胸を張って駆け抜けられるようにオレがみっちりしごいてやっからさ。
「おかえり、E657」
これからここが、お前の家だ。
にっと笑って伸びをして、そのままもと来た道を戻ろうとしたオレの視界の端に、何かが映った。ガラスの向こうの運転室。黒塗りの計器の上に、明らかにこの場にそぐわない不自然なオレンジ色が見える。いや、“不自然”というのは少し語弊があるかもしれない。あれは自然物の色だ。
(何だ…?)
オレはラッチで鍵を開けて、そろりと運転室の中に入る。運転台の、計器の真ん中。そこに置かれていたのは、小さなみかんだった。片手の平で包めるほどの大きさのみかんは、よく熟れて全体が綺麗なオレンジ色に染まっている。うまいことブレーキのレバーに引っ掛かって、揺れる車内でも転がらずに済んでいたようである。
「しかし何でみかん…」
ひょい、と手に取ってみると、その下に敷いてあったのだろうか、付箋程のサイズの薄緑色をした紙がはらりと落ちた。何かの資料に挟んであったものが零れ落ちたのだろうか。それにしてもなんでみかんの下敷きに…疑問に思いながら床に座り込むようにしてその紙を拾い上げると、小さな文字で何か書いてあった。薄暗い車内で、目を凝らしてその文字を見つめる。
そこには、ただ一言、こうあった。
『おめでとう、プレゼントは明日』
くっ、と思わず息を飲んだ。
名前も書いていないそのメッセージの差出人も言葉の意味するところも瞬時に理解する。
理解したく、なかった。
「うっ…わー………寒……」
寒い。本当に寒い。この車両が暖房が入ってないからとかそんなこと抜きにしてくそ寒い。どんだけロマンチストなんだよあいつは。
みかんは自分を表わしたつもりなのだろう。茶畑とみかんの色の、湘南色を。
メッセージは、読み取れる通り。
昨日の内に仕込んでおいたんだろうか。横浜泊まりと言っていたアイツならいくらでも時間があったはずだ。
だけどオレが一番に此処を覗かなかったらどうするつもりだったんだよ。他の誰かにみつけられでもしたら恥ずかしいにも程があるっての。アイツのことだから今頃、オレがちゃんと発見したかどうかそわそわしているだろうか。
ああ、今夜あたりに「見たか?」と電話かメールがあるかもしれないな。
そうだシラを切ってやろう。「何の事?」と首を傾げたら「今すぐ見てこい」と慌てるだろうか。そんなことを言われても「寒いからやだー」とか「えーめんどくさーい」と返してやるけど。そうしたらこっそり回収しにきたりとか、しねーかな?ほんとアイツはからかい甲斐がある。
うん、楽しみが出来た。明日のプレゼントが何をくれる気かは知らないけれど、でもそれよりも今こうしてアイツをどうやってからかうかを考えていられることが、なにより楽しい。オレにとっての最高のプレゼントだよ。
礼ぐらいはちゃんと言ってやるか。
ありがとう。ジュニア。
E657が16日に来るなんて誕生日プレゼントみたいだね、って思ったんだ。
実は結構嬉しい常磐さん。
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雨宮 雛子
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文字書きです。たまに絵も描きます。
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基本マイナー思考でマイナー嗜好。
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好きなものには全力です。
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